まれに、1歳未満の赤ちゃんにとって命とりとなる食品となる可能性のあるはちみつ
はちみつは、栄養価が高く、さまざまな栄養成分が含まれているため健康や美容に効果的な食品として人気があります。
はちみつは、甘くて美味しい甘味です。
ヨーグルトやパンに、そのままかけて食べるだけではなく、はちみつはお菓子作りや料理にも利用されていることがあります。
はちみつは、砂糖と比べて甘みが強いため、少ない量で甘みを感じることができます。
そのため、はちみつは砂糖と比べカロリーが低いという特徴もあります。
このように、はちみつはそのままで食べるだけではなく、さまざまな食べ物に含まれていることが多い食品であるといえます。
赤ちゃんがはちみつを食べてしまうとどうなる
栄養価が高く、健康や美容に効果的なはちみつですが、母乳のみで育つ期間の赤ちゃんに食べさせてはいけない食べ物のひとつです。
赤ちゃんが、はちみつを食べると乳児ボツリヌス症を発症することがあるからです。
赤ちゃんといっても、具体的には生後1歳未満の乳児に対して、食べさせてはいけない食品となっています。
ボツリヌス菌は、乾燥や熱に強い芽胞を形成する菌で、海や川、湖、土壌など、自然界のどこにでも広く存在しています。
はちみつに限らず、自然のままの生の野菜や果物などには、混入している場合があります。
加熱しない自然のものは、どの食材にも混入している可能性があるといえます。
生後1歳未満の赤ちゃんと成人の腸内環境は、大きく違います。
生後1歳未満の赤ちゃんの腸管内でボツリヌス菌が定着してしまうと菌の増殖が起こりやすくなってしまいます。
このボツリヌス菌の芽胞によって、汚染されている食べ物を口にしてしまうと腸管内にボツリヌス菌が発芽、増殖し毒素を出してしまいます。
これにより、赤ちゃんは乳児ボツリヌス症を発症してしまう可能性が高くなります。
赤ちゃんが、乳児ボツリヌス症に感染してしまうと、さまざまな症状がおこります。
・便秘が、数日続く
・全身の筋力が低下する
・脱力状態になる、哺乳力が低下する
・泣き声が小さくなってしまう
このように、さまざまな症状が出ます。
特に、赤ちゃんの顔から表情がなくなり、頸部筋肉の弛緩により頭を支えられなくなるなどの症状も出てしまうことがあるようです。
このような乳児ボツリヌス症の症状は、適切な治療を施すことによって改善されます。
しかし、稀に亡くなってしまうこともあります。
このようなことから、生後1歳未満の赤ちゃんに、はちみつを食べさせてはいけません。
ボツリヌス菌と腸内環境について
成人の場合、ボツリヌス菌が体に入ってきても、体内でボツリヌス菌が別の腸内細菌に負けてしまうことから、体にとって大きな問題はありません。
しかし、赤ちゃんの場合、腸内の細菌環境が整っていません。
そのためボツリヌス菌が、赤ちゃんの体内に入るとボツリヌス菌が増え、毒素を作ってしまいます。
赤ちゃんが生後1歳以上に成長すると、離乳食などを食べることで、腸内環境が少しずつ整い、はちみつを食べても問題がなくなります。
はちみつは、栄養価が高い食品のひとつです。
腸内環境が整ってくる生後1歳以上になってから、少しずつはちみつを食べさせてみてはいかがでしょうか。
赤ちゃんに危険な食品は、はちみつそのものだけに限りません。
例えば、はちみつが使われているお菓子なども危険性が高くなります。
そのため、はちみつのみではなく、はちみつが含まれている飲料、食品には気をつけるようにしましょう。
まとめ
はちみつは、栄養価が高く健康や美容によい食品です。
しかし、腸内環境が整っていない1歳未満の赤ちゃんにとっては、まれに危険な食べ物となる場合があります。
赤ちゃんが、ポツリヌス菌が混入したはちみつを口にすると最悪の場合、死に至るケースもあります。
これは、はちみつそのものに限らず、はちみつが含まれている食品も同じです。
赤ちゃんが口にする食品には、細心の注意を持つことが大切なのではないでしょうか。
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