ー天然はちみつ 色や粘度から見分けてみよう 養蜂園による解説ー
天然はちみつとひと口にいっても、市販されている蜂蜜のラベルは実にさまざま。
それもそのはずで、蜂蜜を大きく分けると「純粋はちみつ」「精製はちみつ」「加糖はちみつ」に分けることができるからです。
国内で流通している蜂蜜の大半は輸入品。そのうち7割近くが中国産です。天然はちみつはこのうちの「純粋はちみつ」に当てはめることができ、国産はちみつになります。
ここでは天然はちみつの見分け方について「色」や「粘度」などから解説していきます。
お宅にある蜂蜜は天然はちみつですか。ぜひ手に取って確認してみてください。
蜂蜜について
国産の天然はちみつは、わずか5%。そのうち非加となる純粋な製法で採蜜される蜂蜜については希少となっています。
また、びん詰め加工し、賞味期限を長くするために加熱処理される蜂蜜もあります。加熱するため、蜂蜜本来の風味が飛んでしまいます。風味を楽しむならば、非加熱をおすすめします。
加糖は、不純物が混ぜられたもの。甘味料をプラスすることにより万人受けする味わいに仕上げています。
どれが良い悪いというワケではありません。どの製法にも蜂蜜の良さがあるので、食べ比べてみることもおすすめです。
天然はちみつの見分け方
色や香りの確認
花の種類や採蜜時期にもよりますが、天然はちみつ(純粋)は透明ではありません。
淡黄色、琥珀色、褐色といった色味をしています。
この色の違いは、ミツバチが蜜を採取した花の違いです。花の蜜にはミネラルが含まれ、このミネラルが多いと蜂蜜の色は濃くなり、少ないと薄くなるのが特徴です。
花に含まれるミネラルの含有量の違いは、風味にも影響を与えます。ミネラルが豊富な蜂蜜はクセを感じやすく、ミネラルが少ない蜂蜜はマイルドな味わいです。
食べ比べをする場合には色味の薄いものから順に味比べしてみてください。香りのクセや味の濃淡をより感じやすくなるでしょう。
当園の熟成タイプの蜂蜜は、ミツバチが3年熟成させて糖度が上がっています。熟成され濃い色味をしています。食べ比べする前に、色の違いを楽しんでみることもおすすめです。
色見本
アカシアハチミツは、透明感のある黄色
レンゲハチミツは、透明感のある淡い黄色
ミカンハチミツは、オレンジがかった黄色
クリハチミツは、濃い茶褐色
なお、保管しているうちにハチミツの色がだんだんと濃くなることもあります。これは、メイラード反応という現象によるものです。加熱により糖とアミノ酸が反応し、茶色くなります。(食べても問題ありません)
保管場所については直接光が入らない、暗い場所をおすすめします。
結晶化するかどうかを確認
天然はちみつかどうか見分け方としては、結晶化するかを確認することで判断できます。
蜂蜜には、ブドウ糖と果糖が含まれています。これらの糖の量は蜂蜜の種類によって異なり、果糖が多い場合には結晶化しにくく、ブドウ糖が多い場合には結晶化しやすい特徴があります。
また、保存温度が15℃以下になると、結晶化しやすくなりますが、温めることで結晶を溶かすこともできます。
甘みをつける加糖はちみつの場合には結晶化しないため、見分けやすいでしょう。
粘り気を確認
天然はちみつは密度が高いため、トロッときた粘り気が強いです。混ぜものを含む蜜の場合にはサラッとしています。
おわりに
蜂蜜を購入するには、実際に養蜂を行い生産から販売までを一貫して行っている当園のような業者から直接購入されることをおすすめします。
食べ比べができるセットもあるので、ぜひ、風味の違いを楽しんでみてはいかがでしょう。
山口県の天然純粋はちみつの生産・販売店 株式会社ときつ養蜂園
会社名:株式会社ときつ養蜂園
住所:〒753-0303 山口県山口市仁保下郷561
TEL:083-929-1688 / 090-8717-3388
FAX : 083-929-1364
営業時間 : 10:00~18:00
業務内容:はちみつの生産・販売