美容や健康で注目されているはちみつは、赤ちゃんにとっては危険な食べもの
はちみつは、健康や美容で注目されている食べ物です。
はちみつは、ミツバチが、花の蜜を巣箱に集めて貯蔵した天然の甘味料です。
ミツバチは、体に持っている蜜胃という蜜袋が満タンになるまで花から花へと飛び回り蜜を集め、
それを巣に持ち帰って巣の中で働くミツバチに渡します。
このように、はちみつは、ミツバチのリレーを行い蜜房に集められます。
はちみつは赤ちゃんにとっては危険?
家庭で砂糖などの甘味料の代わりにはちみつを利用している方も多いのではないでしょうか。
はちみつは、栄養価が高く、美容や健康によい食べ物として人気があります。
最近は、高い健康志向から普段の生活にはちみつを取り入れている方もいますね。
ところがはちみつの瓶や容器に、赤ちゃんに与えてはいけないという注意書きを見たことはありませんか。
大人には、メリットのあるはちみつです。
しかし、赤ちゃんには危険となってしまいます。
なぜ、赤ちゃんには危険なのでしょうか。
また、赤ちゃんが誤ってはちみつを食べてしまうとどうなってしまうのか、どのような対応をとればよいのでしょうか。
はちみつを赤ちゃんが食べてはいけない理由について
普段口にすることも多いはちみつですが、なぜ赤ちゃんにとっては危険な食べものになってしまうのでしょうか。
はちみつには、ボツリヌス菌という菌が含まれていることがあります。
このボツリヌス菌を赤ちゃんが食べると、赤ちゃんの腸でボツリヌス菌が定着し、増殖してしまいます。
赤ちゃんの腸内でボツリヌス菌が増殖してしまうと乳児ボツリヌス症という感染症にかかってしまいます。
このボツリヌス症に感染してしまうと、赤ちゃんの元気がなくなる。便秘になる。首が座らないなど、
多くの症状が出る可能性があります。
また、赤ちゃんが苦しんでしまうこともあります。
このようなボツリヌス菌による症状は、治療により回復するとされていますが、
ごく少数ですが死に至ってしまうこともあります。
このような最悪の事態を想定し、赤ちゃんにはちみつを食べさせないとされています。
大人の体内にボツリヌス菌が入っても、大人の腸内環境は整っているためボツリヌス菌の定着を防ぎます。
そのため、大人にとっては特に影響がありません。
では、はちみつに熱を加えれば赤ちゃんが食べても良いのでしょうか。
ボツリヌス菌は熱に強いという特徴を持っています。
ボツリヌス菌を殺菌するためには、120度まで温度を上げる必要があります。
このことから、はちみつに熱を加えた場合でも赤ちゃんには食べさせないでください。
家庭の調理法では、ボツリヌス菌を死滅させることはできません。
生のはちみつをはじめ、手作りおやつや離乳食などにはちみつを入れることは、やめましょう。
はちみつは何歳から食べていいのか
赤ちゃんにとって、命を落とす危険があるはちみつですが、何歳になると食べてもよいのでしょうか。
赤ちゃんにはちみつを食べさせてもよいとされるのは、1歳を過ぎてからとされています。
この時、少しずつ赤ちゃんの状態を見ながら食べさせてみましょう。
いつもと変わらない状態でしたら、少しずつはちみつの量を増やすのもよいでしょう。
また、体調がよくない時には、はちみつを与えない方がよいでしょう。
心配な場合には、1歳半ほどになるまで赤ちゃんの様子を見てみることも安心ではないでしょうか。
赤ちゃんの状態を見て、いつもと違う状況や症状が現れたら病院に連れて行きましょう。
ボツリヌス菌は、体内に入った場合でも、必ず発症するとは限りません。
慌てることなく、落ち着いた対応が大切になります。
はちみつは、腸内環境が整っていない赤ちゃんにとっては危険な食べ物です。
1歳を過ぎたころから、少しずつ様子を見ながらはちみつを与えてみると安心できるのではないでしょうか。
山口県の天然純粋はちみつの生産・販売店 株式会社ときつ養蜂園
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